Sデッキ of ジョーカー!

COJのSデッキを中心に、マイペースでお届けします。

【リプレイ書き起こし】S青緑 VS B赤黄巨人(6/9頂上対決)

 このコンテンツは、『ターミナルで流されるリプレイ動画を、文字情報に書き起こしてみよう』という内容です。

 

 ターミナルでリプレイを見れなかった人にとって、少しでも試合の流れが伝わるように。

 そして自分にとっては、ランカーの皆様がなぜその行動をとったのかを考えることによって、少しでも上達するように――という目的でやっていきたいと思います。

 

 COJのブログをやるにあたって、ちょっとやってみたかったこのカテゴリ。

 展開にいちいち自分なりのコメントを入れていますが、なにぶん『自分なり』です。

 初めてばかりのことも踏まえ、不慣れな点などあるとは思いますがご容赦を。

 

 あと、「もっと、こんな感じにしたらいいんじゃない?」といったご指摘やアドバイスなどがあれば、コメントいただければ幸いです。

 

 

 とりあえず今回はテストも兼ねて、6/9頂上対決という、1週間前のSデッキリプレイを書き起こし!

 

 

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【先攻】

 S青緑:モモベリアデビルーク 氏:JOKER 時矢

【後攻】

 B赤黄巨人:朝ランチ 氏:JOKER 沙夜

 

 

【マリガンチェック】

 まずは、モモベリアデビルーク氏のマリガンチェック。

  《人の業》、《生誕祭》、《ブロックナイト》、《義勇馬エニフ》の初手からマリガンを繰り返し、

 

 →《生誕祭》、《ユグドラシル》、《早撃ち勝負》、《ブロックナイト》

 →《バックアップメンバー》、《生誕祭》、《ゴーストフェンサー》、《ファフニール

 →《生誕祭》、《ユグドラシル》、《軍神アテナ》、《ゴーストフェンサー》

 →《ギャウルス》、《軍神アテナ》、《ゴーストフェンサー》、《ファフニール

 

 となったところで、キープします。

 2CP/BP5000の《ゴーストフェンサー》。強カードの《軍神アテナ》に、その土台にもなれるサーチユニット《ギャウルス》、加えて4CP/BP7000《ファフニール》と、序盤の展開には困らない手札と言えましょう。

 

 一方、朝ランチ氏は初手の

  《ライブオンステージ》、《無限の魔法石》、《インペリアルソード》、《ギガンテス》

 をそのままキープ。

 ユニットが1体しかいませんが、後攻2ドローがありますし、《ライブオンステージ》、《無限の魔法石》があるので、受ける側としてはなかなかのハンドに思えます。

 

【先攻1ターン目】

 モモベリアデビルーク氏が初手にくりだしたのは、《ギャウルス》ではなく《ゴーストフェンサー》。

 手札にユニットは十分ありますし、先手ということもあって、BP5000で序盤から攻め気に展開します。

 

【後攻1ターン目】

 朝ランチ氏のドローは、《死者潜伏》と《ヴェルフェゴール》。

 まだ急いで動く必要もなく、《ギガンテス》を出して《ライブオンステージ》をトリガーセット。ターンを返します。

 

【先攻2ターン目】

 モモベリアデビルーク氏のドローは、《無限の魔法石》、《バックアップメンバー》。

 すぐさま《バックアップメンバー》という保険をトリガーに差し、間髪入れずに《ゴーストフェンサー》でアタックを仕掛けていきます。

 この速さ。「無色トリガーがパンプかもしれない」ということを匂わせるブラフとして、十分なもの。

 

 《ゴーストフェンサー》と《ギガンテス》のBPは同じ5000ですが、朝ランチ氏、ここはスルー。ライフで受けます。

 そもそも基本バニラである《ゴーストフェンサー》と【巨人】のサポーターである《ギガンテス》との交換は美味しくありませんし、朝ランチ氏の手札にあるユニットは、5CPの《ヴェルフェゴール》1枚だけ。

 そういう意味でも、今ここでユニットを失うブロックはナシなのでしょう。

 

 その後、モモベリアデビルーク氏は《ギャウルス》を召喚。

 引いてきた《ファフニール》を手札の《ファフニール》に重ね、オーバーライドで《ミューズ》を引いてきたところでターンを渡します。

 

【後攻2ターン目】

 朝ランチ氏のドローは、《エンジェルビルダー》と2枚目の《ヴェルフェゴール》。

 《ヴェルフェゴール》を手札で重ね、2枚目の《ギガンテス》を引いてきます。

 

 ここで朝ランチ氏は《無限の魔法石》をセットし、2体目の《ギガンテス》を召喚。互いにサポートしあい、BP6000が2体並ぶ盤面になります。

 《無限の魔法石》の効果では、《インペリアルソード》を捨てて《巨人の鉄槌》をサーチ。そのまま、トリガーゾーンにセットします。

 

 その後は無理に攻撃をすることもなく、ターンを終了。

 無色トリガーがパンプの可能性はまだ捨てきれていませんし、じっくり盤面を作り上げていくようです。

 

【先攻3ターン目】

 ドローは、《拒絶する世界》、《生誕祭》。

 並べあう様相を呈してきたため、この《拒絶する世界》はゲームを決定づける1枚になりそうです。

 

 さて、相手の場にはBP6000が2体並んでいるので、殴りに行くことはできません。

 モモベリアデビルーク氏は順当に《ファフニール》を召喚し、《生誕祭》をトリガーゾーンにセット。さらに、《生誕祭》で2ドローしたときに手札があふれないように、《無限の魔法石》もセットします。

 これで、手札は《軍神アテナ》《ミューズ》《拒絶する世界》の3枚となりました。

 ターンエンドです。

 

【後攻3ターン目】

 ドローは、《戦神 毘沙門》と2枚目の《エンジェルビルダー》。

 さらに、《ライブオンステージ》を発動させて、CPは+2。追加のドローで《無限の魔法石》を引いてきます。

 

 朝ランチ氏は《ヴェルフェゴール》Lv2を召喚。その後、《死者潜伏》をトリガーセットし、《巨人の鉄槌》のCP1を残しつつ、ターンエンド。

 手札は、《エンジェルビルダー》、《戦神 毘沙門》、《エンジェルビルダー》、《無限の魔法石》。

 

 まだまだ盤面の作りあいは続いていきます。

 

 

【先攻4ターン目】

 ドローは、《バックアップメンバー》、《ゴーストフェンサー》。

 

 モモベリアデビルーク氏はちょっと考えた後で、ギャウルスを土台に《軍神アテナ》を召喚します。これで全員のBPが+2000され、《ゴーストフェンサー》のBPは7000、《ファフニール》Lv2にいたっては10000と、巨人軍団に負けず劣らずの高BP軍団となりました。

 

 さらに、トリガーゾーンに差していた《無限の魔法石》の効果が発動。殴り合いにならないと効果を発揮しない《バックアップメンバー》を捨て、殴り合いを抑制する《ユグドラシル》をサーチしてきます。

 そして、ターンエンド。

 

 モモベリアデビルーク氏はあきらかに、徹底的に盤面を固め、《拒絶する世界》を発動した後で【インペリアルクルセイド】で一掃、という流れで動いています。

 

【後攻4ターン目】

 ドローは、《無限の魔法石》、《蠅魔王ベルゼブブ》。

 

 手札にある《エンジェルビルダー》、そしてトリガーセットされている《巨人の鉄槌》を見て、朝ランチ氏が仕掛けていきます。

 BP11000である、ヴェルフェゴールがアタック。

 まずは〈ダメージブレイク〉の効果でファフニールに1000ダメージを与え、BPを9000に落とします。

 

 モモベリアデビルーク氏は防御はせずにスルーを選択。これでライフは6vs6。

 《ゴーストフェンサー》の〈退廃の剣〉が効果を発動し、朝ランチ氏のジョーカーゲージを減らします。朝ランチ氏のジョーカーは、速度的に【冥札再臨】でしょうか。

 

 続いて朝ランチ氏は、2枚ある《エンジェルビルダー》のうち、1枚を召喚。〈煌めく筋肉〉により、場にいるユニット全員が【加護】を持ちます。

 ここで、4体目のユニット召喚だったために、モモベリアデビルーク氏の《生誕祭》が効果を発動。2ドローを許してしまいますが、モモベリアデビルーク氏の手札はこれで6枚になったため、実質1ドローでしょう。

 

 その後は、《死者潜伏》の追加ドローで手札があふれないよう、手札に残っていたエンジェルビルダーを軽減としてセット。

 手札を《戦神 毘沙門》、《無限の魔法石》、《無限の魔法石》、《蠅魔王ベルゼブブ》とし、《巨人の鉄槌》用のCP1を残した状態で、ターンを返しました。

 

 《エンジェルビルダー》を軽減に差したことにより、次のターンに軽減《戦神・毘沙門》を召喚できる状態になりました。

 拒絶が先か、毘沙門が先か。

 勝負の行方はわかりません。

 

【先攻5ターン目】

 先ほどの《生誕祭》でのドローは、2枚目の《ユグドラシル》と《悠久の大地》。ターン開始時のドローは《アルラウネ》。

 まずは手札で《ユグドラシル》を重ね、《軍神アテナ》をドローします。

 

 このあと、モモベリアデビルーク氏はしばらく考えたあとで、《悠久の大地》をセットして《ファフニール》で攻撃を仕掛けていきます。

 たしかに、〈屍竜の雄叫び〉の効果で全員に【沈黙】が付与され、2体の《ギガンテス》のBPは4000、《エンジェルビルダー》は7000。【巨人】デッキのパンプと言えば《巨人の鉄槌》ですが、朝ランチ氏の残りCPは1のため、発動されても1枚までです。

 つまり、エンジェルビルダーのBPは上がっても14000まで。《悠久の大地》を5発撃ち込めば9000。現在の《ファフニール》のBP10000に一歩及びません。

 このあたりの計算の速さは、さすがとしか言いようがないでしょう。

 

 そして、よもや《悠久の大地》が挿してあるなどとは思いもよらず、朝ランチ氏は《エンジェルビルダー》でこれを防御。すぐさま《巨人の鉄槌》を起動して迎撃にかかります……が、結果は先ほど述べたとおり。

 《悠久の大地》5連発で戦闘に勝利したのは《ファフニール》。オーバークロックして行動権を回復します。

 朝ランチ氏は《死者潜伏》により捨て札から《ヴェルフェゴール》を回収しますが、苦しい展開となってしまいました。

 

 その後は《ゴーストフェンサー》《軍神アテナ》が続けざまに攻撃し、朝ランチ氏のライフを4まで減らしていきます。

 朝ランチ氏のジョーカーゲージが、あと1撃でたまるかたまらないか、というところだったため、ファフニールは追撃せず。

 6枚の手札の中から、満を持して《拒絶する世界》をトリガーセットすると、ターンを終了します。

 

【後攻5ターン目】

 ドローは2枚目の《蠅魔王ベルゼブブ》《風紀委員マコ》。

 現状を打破するには難しいドローです。ここで《カパエル》が来ていれば軽減毘沙門を撃つこともできたのですが……。

 

 朝ランチ氏は《カパエル》を探して《蠅魔王ベルゼブブ》をオーバーライドしますが、ドローは《裁きのマーヤ》。しかたなく、《無限の魔法石》セットからの《ヴェルフェゴール》召喚で、《風紀委員マコ》を《カパエル》と交換します。

 

 その後、朝ランチ氏は《カパエル》を召喚して《戦神・毘沙門》をサーチ。

 《無限の魔法石》をトリガーセットして《巨人の鉄槌》を匂わせながらの《ヴェルフェゴール》で攻撃します。

 

 2体の《ヴェルフェゴール》の〈ダメージブレイク〉により、《ファフニール》のBPが9000になってしまったため、モモベリアデビルーク氏はこれをスルー。

 これにより、《ゴーストフェンサー》の〈退廃の剣〉の効果が発動し、朝ランチ氏はその後すぐさまターンを終了したのですが、ジョーカーゲージがたまりきらない状況となってしまいました。

 

【先攻6ターン目】

 ドローは、《ブロックナイト》、《人の業》。

 

 相手の場に5体のユニットが並んでいますが、大きな脅威は《ヴェルフェゴール》の2体だけで残りは2体の《ギガンテス》と《カパエル》。これらは手札にある《ユグドラシル》で封殺可能なコスト2以下。

 モモベリアデビルーク氏は当然、このターンで《拒絶する世界》の発動を狙っていきます。

 

 まずは《ゴーストフェンサー》を撤退させて、《アルラウネ》を軽減に使っての《ブロックナイト》召喚。《ミューズ》をサーチしてきたので、手札の《ミューズ》に重ねて《ブロックナイト》をドロー。

 続けて《ブロックナイト》撤退からの《ミューズ》を軽減に使って《ブロックナイト》。サーチは《ギャウルス》。

 《ギャウルス》を軽減に使って、《ブロックナイト》を《軍神アテナ》へと進化。

 《ゴーストフェンサー》《人の業》をトリガーゾーンにセットし、最後に《ユグドラシル》Lv2を召喚。見事に手札を全部使い切っての《拒絶する世界》発動。朝ランチ氏の手札をすべて墓地へと落としました。

 

【後攻7ターン目】

 ドローはよりにもよって、《デビルウィンナー》×2。

 《戦神・毘沙門》の土台となる《カパエル》を撤退させるわけにもいかず、朝ランチ氏は何もせずにターンエンド。ジョーカーゲージをマックスにします。

 

【先攻8ターン目】

 ドローは《義勇馬エニフ》、《ユグドラシル》。

 

 あとは【インペリアルクルセイド】からの一斉攻撃でライフを削りきるだけです。

 モモベリアデビルーク氏は、《ファフニール》でアタック。何もなければBP負けはありませんし、攻撃が通れば儲けもの。もし返り討ちにされたとしても、《義勇馬エニフ》からの【強制防御】付与で毘沙門の土台となる《カパエル》を撃破できると思ってのことでしょうか。

 《ギガンテス》が防御してきたので、これを撃破。

 

 守りの要としてユグドラシルは攻撃せず、また毘沙門が撃たれることを考慮してさらなる展開もせずに、モモベリアデビルーク氏はターンを返します。

 ジョーカーゲージはぎりぎりでたまりませんでした。

 

【後攻8ターン目】

 ドローは、《ヴェルフェゴール》《裁きのマーヤ》。

 

 朝ランチ氏は《戦神・毘沙門》が来ることを期待して【冥札再臨】を使いますが、拾ってきたのは《無限の魔法石》、《インペリアルソード》、《蠅魔王ベルゼブブ》。

 かすかな望みをかけて《デビルウィンナー》をオーバーライドしますが、ドローは《巨人の鉄槌》。

 残りターン数を考えてもあとはジリ貧になるだけと察知し、朝ランチ氏、ここでサレンダーとなりました。

 

 

【総括】

 互いに並べあうデッキタイプだったため、《拒絶する世界》を握っていたモモベリアデビルーク氏が戦局をコントロールしていた印象でした。

 【秩序の盾】持ちの【軍神アテナ】率いる高BP軍団に、朝ランチ氏の《蠅魔王ベルゼブブ》、《裁きのマーヤ》などのカードも腐ってしまっていたので、相性差もあったかと思います。

 

 ターニングポイントはやはり先攻5ターン目の攻防でしょう。

 あそこで朝ランチ氏がスルーを選択し、次のターンで《エンジェルビルダー》を土台にしての軽減毘沙門が決まっていれば、また違った戦いになっていたのではないでしょうか。

 ……とは思いますが、そのときのモモベリアデビルーク氏の手札は潤沢だったので立て直しも容易でしたし、そもそも《巨人の鉄槌》を撃ってなおBP負けするなんて考慮の外ですから仕方ありません。

 

 また、戦局を大きく変えた存在として、《ゴーストフェンサー》の存在があげられます。〈退廃の剣〉による効果で、朝ランチ氏のジョーカー発動は結果として2ターンも遅れており、そのぶんだけ後手に回ってしまっていました。

 もうすぐDOBの更新があり、《ゴーストフェンサー》はもう4ptにはなっていないでしょうが、それでも今回のエラッタにより採用の余地はある存在となれたのではないでしょうか。0ptだと厳しいですけども。

 

  ……ということで、今回は終了します。

 そして、書いてみてわかったことですが、執筆に時間かかりすぎぃ!

 予定が立て込んで忙しかったこともありますが、リプレイから1週間も経ってるよ!

 

 ……今度やるときは、簡潔にわかりやすくできるよう、いろいろ工夫していこう。

 

 それではでは。

 長文におつきあいくださり、ありがとうございました。